再び私の腕を引いて歩き出す佑。
私ももうそれに抵抗する気なんて起きなくて…佑にされるがままついて行く。
…しかし…もう片方の手を掴んだ彼が、それを許さなかった。
「結衣…。」
禅くん…。
そんな顔しないで…。
私のせいで…そんな悲しそうな顔しないで。
「…てめぇ…まだやんのか!?」
今にも彼に殴りかかりそうな佑を、私は必死で止めた。
「佑っ…!やめて!!」
「禅も…とりあえずその手、離せよ!」
棗くんと雄大にそう言われても、彼は私の手を決して離そうとはしない。
未だに暴れる佑。
棗くんと雄大も佑を止めに入る。
私がまいたタネだから、私がどうにかしないと…。



