「…大丈夫か?
…痛いならやめる?」
痛みで涙を浮かべる私を、心配そうに見つめる禅くん。
やめるなんて…嫌だ…。
だって、今日が最初で最後だから。
最後にあなたと繋がった記憶が欲しい。
離れても、少しでも寂しくないように…
「…いやだ……やめないでっ…。」
そう言って彼の手をギュッと握ると、彼はそっと私のおでこにキスを落とした。
「…俺にしがみつけ。」
「…う、んっ。」
言われるがままに、禅くんの首に腕を回す。
「……動くぞ。」
「─────…んっ。 」
彼がゆっくり腰を引くと、またさっきと同じ痛みが走る。
その痛みに耐えるように、必死で彼にしがみついた。



