ガサッと音を立てて落ちたそれを見て、目を見開く禅くん。 これは…確実に引かれたかもしれない…。 …禅くんの顔を見るのが怖い。 だって私が持ってた〝あるもの〟とは、 ………避妊具だったから。 「…なんでこんなモノ…」 驚いたようにそういった禅くん。 やっぱり引くよね…。 それでもいい… それでも、私は禅くんと繋がりたい…。 「……簡単に言ってるんじゃないよ…。 私、そういうのってよく分からないけど… 禅くんになら抱かれたいって…思ってる。」