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倉庫に到着して、いつもの部屋に入る。
こことも今日でお別れか…
なんて考えながら、二人がけのソファに寝そべる雄大の上に勢い良く座る。
「ぐぇっ…」
私の下敷きになった雄大は、カエルが潰れたような声を出して、私の背中をベシベシ叩く。
さすがに苦しそうだったから、素直に退いてあげるけど…
「なに…私が重いって言いたいの?」
「あぁ!マジで重いっつーの!
俺の予想では60キロはある!」
「~~なっ!?…そんなにないしっ!
最近ダイエットして少し痩せたんだから!」
確かに遠慮なしに人の上に乗った私も悪かったけど…
それにしてもデレカシーがなさすぎる…。
「雄大…。
女の子に体重の話は、さすがにダメだよ。」
「雄大サイテー。棗くんを見習え。」
さすが…神様、王子様、棗様。
「何言ってんだよ、棗。
何度も言うけど、こいつは女じゃねぇ。
…メスゴリラだ。」



