恐る恐る、隣に座る彼を見る。
「!?」
どうしよう…。
何かめちゃくちゃ怒っていらっしゃる!
すっごい睨んでる!
………雄大の方を。
「雄大、お前……シバいてやろうか?」
総長様の凄まじい殺気に、流石の雄大もビビったのか、
「…すいません」
なんて、素直に謝っちゃってた。
ははっ。ざまあみろ雄大。
私のお胸を馬鹿にするからだ。
調子に乗って心の中で雄大を笑っていると、
今度は私に顔を寄せた禅くんが、耳元でそっと囁く。
「結衣…着いたら、覚悟しとけよ。」
「……はい…。」
怖いです。禅さん…。
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