離れなきゃ…。 どうするべきか頭では分かっている。 迷うことなんてない。 当然、昴兄と佑を選ぶべきだ。 そうしないといけない。 ……わかってるのに……。 …簡単には、あの人を諦められない。 ねぇ、禅くん…。 苦しいよ…。離れたくない。 痛いくらいに締め付けられる胸の中で、何度も何度も彼の名前を呼んだ。