「───ねぇ、君。なにしてんのー?」





「こんな時間に一人じゃ危ないよ。」










え…私?


声に振り返ると、知らない男が二人。







「うぉ!!やっべ!超かわいい!」




「お家どこ?送ってあげる!」







うーわ…何この人たち。

ニヤニヤ笑ってて、正直気持ち悪い。








「いえ、大丈夫です。」







こういう時は無視して逃げろって、昴兄から何度も言い聞かされてきた。


私自身もこういったタイプの男の人はどうも苦手で…

自然と歩く速度を速めた。




でも、そんな簡単に逃がしてくれるはずもなく…

いとも簡単に男に腕を掴まれてしまう。