「凛華、よかったね。

また明日話聞かせてね?」





「結衣〜。ありがとう!」








それから凛華は、大きく手を振りながら走って行ってしまった。



それにしても、随分遅くなっちゃったな。

お母さんに連絡しないと。



スクールバッグからスマホを取り出して、お母さんにメッセージを送る。



【今から帰るね。】

そのメッセージにはすぐに既読がついて、可愛らしいスタンプが返ってきた。




よし、帰ろう。

今日の晩ご飯は何かな〜?



帰路に向かって一歩踏み出したその時。