「お前が煽ったんだろ……。」
責任取れよ、と呟いた禅くんの声が低く掠れて色っぽい。
その声に、私の身体はゾクッと疼く。
…せ、責任って何ですか!
想像しただけで、顔から火がでそう…。
「だ…だって……」
ディープキスがあんなに生々しいなんて……
想像を絶する生々しさ…
まるで自分が自分じゃなくなるような感覚。
我に返ると一気に恥ずかしさが込み上げる。
きっと今の私の顔は茹でダコより真っ赤だ。
「私…キス、……初めてで……
…あんなに生々しいなんて知らなかった//」
こんな時でさえ思ったことをすぐに口に出してしまう私は、やっぱり学習能力がない。



