◇ ◇ ◇ ◇ お昼を食べて、繁華街をぶらぶらする。 私の左手には、ひんやりと冷たい彼の大きな右手が繋がれていた。 どうしよう…ドキドキする…。 私、手汗かいてないかな…? 緊張で何も喋れない私。 禅くんも元々口数が多い方ではないし、二人の間に沈黙が続く。 禅くん、つまらなくないかな…? なにか話題とか…。 なにか話そうと辺りを見渡すと、ふとショーケースのピアスに目が止まる。 星がモチーフの小さなピアス。 黒とピンクのペアのものだ。