待ち合わせ20分前のコンビニ。 その駐車場でバイクに跨る彼を見て、私の胸はキュッとなった。 もしかして… 禅くんも私と同じ気持ちだった? 早く会いたいって思ってた? 「───…結衣。」 私に気づいて少しだけ口角を上げる禅くん。 その笑顔がすごく愛おしい。 「禅くんっ!」 私も笑顔を返して彼に駆け寄ると、禅くんはヘルメットを差し出してくれた。