「気をつけて。 あんまり遅くならないようにね。」 「うん!わかった!」 「…あ、夕飯は家で食べる?」 「んー…たぶん?」 「いらないなら、早めに連絡して。」 「はーい!行ってくるね!」 「うん。いってらっしゃい。」 笑顔で昴兄に手を振って、お気に入りの靴で 家を飛び出した。 約束の時間まで、まだまだ余裕だ。 それでも早足になってしまうのは、1秒でも早くあなたに会いたいから。