「凛華、これじゃおかしい?」







「んー……

さっきのスカートのほうがいいかも?」









スマートフォンの画面越しに映る凛華との会話。


ブラウスやスカート、たくさんの洋服がベットの上に散乱している。










「ついに結衣にも彼氏かぁ〜。」





「絶対誰にも言わないでよー?」






「はいはーい(笑)」










ニヤニヤと笑う凛華に、私は釘を刺す。





昴兄と佑に知られてしまったら困る。


どんな男か見定めてやるー、とか…

色々面倒くさい事になりかねないから。









「ふふっ。初デートってドキドキだよね?

私も賢一郎との初デートはそうだったな。」







「凛華より賢ちゃんのほうがドキドキしてたかもよ?(笑)」







「そうかも(笑)」