キミと一緒なら




☁︎︎*.裕哉 side☁︎︎*.


講義が今日はそんな遅くまでなかったみたいで、すぐに学校を出て車に乗り込んだ。


今日一日中、陽菜のことしか考えられなかった。


朝起きたら、気を利かして突っ伏して寝落ちした俺の背中に毛布をかけてくれてたし・・・


朝ごはんも作ってくれたし・・・


すげぇ幸せで幸せで・・・


「気持ちわりぃ」って浩輔から言われたくらいにやけてたみたい。


「なんでそんな笑ってんだよ!なんかいいことでもあったのか?」


鋭いなぁ。


俺がわかりやすいだけか・・・


「昨日、高校生がさ、夜1人でしゃがみ込んで泣いてたんだよ。それで連れて帰った」


「なんで・・・??」


「危ねぇだろ?薄暗い中、可愛い女の子が1人でいるなんてな。傘も持たずに、雨のせいで濡れてたし・・・」


「確かにな?でも、お前ってそんなに女に優しかったっけ?」


ニヤついた顔で俺に聞いてくる浩輔がすげぇムカつく。