「今井さん」
私の後ろの席の男の人の声が聞こえてきた気がするんだけど・・・
私を呼ぶなんて、珍しい・・・。
そう思いながら、後ろを振り向いた。
ん〜・・・名前・・・なんだっけ??
まぁいいや。
「ノート見せてー??社会の!」
・・・な、なんで私が・・・??
まあ何でもいいんだけど・・・。
私はコクンと頷いて、カバンの中から、社会のノートを取り出した。
「・・・あんまり、綺麗じゃないけど・・・どうぞ」
「おう、サンキュー!」
本当に男の人は苦手だし、免疫もないから、あまり話しかけないでほしいんだけど・・・
「今井さんってさ、よく見たら可愛いよね?」
「・・・はっ??」



