「おはよう、陽菜」


「おはよう」


「何探してんの?」


「フライパン」


全然届かないんだけど、裕哉がスっと手を伸ばして取ってくれた。


「ありがとう」


「作ってくれんの?」


「うん」


昨日とかお世話になっちゃってたし・・・


なんかお礼できないかなって思った時に、朝ごはん作ろうって思ったんだよね。


「ありがとな、毛布」


「ううん」


寝顔がすごく綺麗だなぁって思った。


羨ましいなぁ。


端正な顔立ちだし・・・。


見とれない人なんかいないでしょ。


ジュージューという音を立てながら料理を進めていく。


ハムエッグと、とりあえず、サラダを用意した。


「いいもの作れないけどごめん・・・」