私の頬に雨が一気に降ってくる。



降やむことを知らないかのように・・・



耳をすませば、遠くの方から足音がかすかに聞こえる。



人通りも少ないし、寒いからこの時間家に出る人なんてほとんど居ないはずなのに・・・



裕哉だったら・・・



私はそう思うと、めをあわせたくない恐怖で顔をあげることができない。



でも、どんどん足音が近づいてくる。


裕哉じゃありませんように・・・と願いながらもどこか期待しちゃってる自分がいる・・・



だってここに来ればいつも裕哉が迎えに来てくれるから・・・



初めて出会った時も・・・私が裕哉の家を出ちゃったときも・・・