「もう朝ごはん出来てるから、食べよ?」


「・・・うん」


何でもない日の朝・・・何だよね。


そっか・・・裕哉にも私のことをあまり話してなかったから、知らないのも同然か・・・。


「陽菜?食べないの?さっきからボーッとして」


「食べる」


手を顔の前で合わせて、いただきますと小さく呟いた。


「陽菜」


・・・もしかして・・・今日は家に帰って来ない、とか・・・?


そういう話なのかな?


「ん?」


そう恐る恐る聞いてみた・・・。


もしかしたら、また寂しい日を過ごすことになるのかもしれないから・・・。


「今日は、俺早めに帰るから」


「うん」


ほっとした・・・


今日は、1人じゃないんだって・・・


裕哉にまで捨てられたら、私はどうしていいかわかんない。