・・・怒らせた、かな?
何やってんだろうな、俺は・・・。
「梅原と浩輔が心配してたぞ?陽菜のこと。俺もソワソワした」
四六時中、陽菜のことが心配で頭から離そうとしても離れない。
「私・・・家を出た。親が全然帰って来なくなったから。いつも仕事とか、旅行とかばっかりで・・・」
目に涙を溜めながら、俺にゆっくり話してくれた。
「学校も行く気が起こらなかった・・・。誰にも会いたくなくて・・・」
「うん」
「初めて裕哉と会った日、雨だったでしょ?」
「うん」
俺も陽菜に今日会ったときに、初めて会った日のことを思い出してた。
「でも、祐哉には会いたくて・・・もしかしたら会えるかも、って思った・・・」
「うん」
「1人でいる家は落ち着くようで、すごく寂しかった・・・でも、親とはいたくない。そう思った時に思い出すのが裕哉なの」
「うん」



