・・・やっぱり陽菜だった。
心配して心配して。
一日中、陽菜のことで頭がいっぱいだった。
初めて陽菜と出会った日もこういう出会い方だった。
たまたまなのかもしれないけど・・・
今日もまた同じような出会い方で・・・
「陽菜、帰ろ?俺の家に」
「・・・へ?」
「なに?嫌なの??」
そう聞くと、陽菜は顔をブンブンと横に振った。
「風邪引くから、早く帰ろ?」
車の助手席のドアを開けて、陽菜を乗せて、再び俺の家へと走らせた。
「裕哉」
「ん?」
「ありがとう・・・」
運転している隣ですすり泣きながらそう言ってくれた陽菜。
俺はそんな陽菜をギュッと抱きしめてやりたかった。
でも、流石にできなかった。
嫌われるかも、ていうのもあるけど、運転していてしたくても出来なかった。



