1人の夜は寂しい。


広い家に私一人だけで住んでいて・・・


裕哉が一緒にいないから、だなんて言えるわけがない。


恥ずかしいし、迷惑なだけだから・・・。


「陽菜、もっと人を頼れ。俺にももちろん甘えていい。迷惑だなんて思わない。俺じゃなくても、梅原にもな?」


私は静かにコクンと頷いた。


「よし、なんか回るか?」


「うん」


気まづさも少し和らいだみたいでホッとした。


「手、繋いでいい?人いっぱいだし」


「うん」


久しぶりに感じるこの大きさ、温かさ、優しさ。


「お化け屋敷行く?」


「・・・えっ?」


私は首をブンブンと横に振った。


すごく苦手だし・・・


テーマパーク行って、叫びすぎちゃって疲れたし・・・。