「陽菜は1人じゃない。俺は陽菜の話をいくらでも聞く。それくらいしかできないけど、出来ることは精一杯したいんだ、陽菜のために」
俺の口から出る言葉は拙いかもしれない。
でも、この言葉は俺が思っていること全て並べてる。
だから、陽菜に伝わってほしいんだ・・・
少しでもいいから。
もっと俺にも開いてほしいんだ。
陽菜が閉ざし続けている心の扉を・・・。
「裕哉」
「ん?」
「私ね、前にも言った気がするんだけど、裕哉と居ると落ち着くの」
「うん」
「離れてわかったことがあって・・・裕哉は私にとって、大切な存在なの」
陽菜から言われたその言葉は俺にとってすごく響きのいい言葉だった。
素直に嬉しかった。
「会いたいってどんどん思うようになって・・・でも、個人的な事情に巻き込みたくなかった。迷惑も心配もかけたくなかった。
裕哉から電話がかかってくる度、出ようか迷った。でも、出れなかった。迷惑かけられないから・・・裕哉に甘えちゃダメだって・・・」
「うん」
まだまだ、陽菜が抱えていることはおおまかにしかわからない。
だけど、陽菜の気持ちは全てじゃないかもしれない。
1部分かもしれないけど伝わってくる。



