「陽菜??」
「・・・」
俺がどれだけ名前を呼んでも俯くばかりだ。
「ちょっと来て?静かなところ行こ?」
陽菜の細い手首を掴んで歩き始めた。
ちゃんとご飯食べてるのか心配になるくらい細い手首。
寝不足からか少しくまが目元に見える。
それほど、辛いのか・・・俺のせいで・・・
静かな校舎裏に着いた。
「なんか飲み物いる?」
優しく問いかけると、静かに頭を振った。
「そっか・・・」
近くの自動販売機で買おうと思ったけど辞めた。
「俺さ、陽菜がいないと寝れなくなった」
寝れなくなったって言葉は大袈裟かもしれないけど・・・
陽菜がいると落ち着いて眠れたのに・・・って時々思った。
「毎日陽菜のことで頭がいっぱいになるくらい好きで・・・連絡返ってこないだけですごく心配して・・・」
「・・・」
どれだけ語りかけても何も言葉を発してくれない。
本当に聞いてるのか疑ってしまうくらい。
「陽菜はもっと人を頼っていいんだよ?我慢なんかする必要ない。1人で抱え込まなくていい」
俺がそう言うと、少し顔が上がった気がしたのは気のせいかな?



