授業中、杏莉は考えていた




(つまらない、刺激がほしい)



杏莉は誰よりも刺激を欲している





「誕生日プレゼント何が欲しい?」と聞かれたら



真っ先に「刺激」と答えてしまうだろう





だが、周りに刺激を与えてくれる人がいるとは到底思えない




「どうすれば…」



「ん?杏莉悩み事?」



「っえ!いや、何でもない!ごめん!」





思わず口に出してしまったようだ




誰にも心情を悟られてはいけない



それが日常に飽きてしまった杏莉の定である