ーーーーーきゃあああああ!!!





「ROARの皆様よ!」



「今日フルメンバーじゃん!かっけー!」



「あぁっ…いつ見ても麗しいお姿…」






ROARの登場に、そこにいた生徒たちがまた騒ぎ始める



「うるさ…」



あまりのうるささに杏莉は顔を顰め、ポツリと呟く






「キミは…、杏莉ちゃん、だっけ?」



1人の優しそうな風貌のイケメンが杏莉へと声をかけてきた





「あ、初めまして、えっと…」



杏莉はあくまでも知らないフリをする





「僕たちはROAR。全国1位の暴走族。




ーーーーーよろしくね?」






見定めるような眼差し




それだけで杏莉は彼の闇の深さを悟った






「ふふっ、そんな怖い顔しないで?



気軽にいこうよ。よろしくね!」






杏莉は柔らかく笑った




優しそうなイケメンは密かに目を見開いた