連絡先なんて知りっこないし。
ましてや学校で話しかけるなんて問答無用。
なら、手紙とか?
そんなの他の人に見つかりでもしたら死活問題。


……ああ、ほんとなんで。
私、茅野くんと同じ委員会なんだろう。





あれから数日たって今日は図書当番の日。
結局茅野くんに話しかけることができず。
放課後を迎えてしまった。


私はため息をつきつつ図書室へ向かう。
仕事量は多くないから一人でもできるし。
大丈夫だよね。


でも伝えなかったのやっぱりだめだったよね。
どうしよう、今からでも言った方が良いのかな。
教室出る時茅野くんもういなかったし。
今更……だよね。
来週、はちゃんと言おう。


そう思って図書室のドアを開けると。
司書さんが中に立っていた。


司書さんが来る日って確か木曜日じゃ……?


不思議に思っていると、私に気付いた司書さんが。
救世主来た!って顔をした。


「図書委員さん?」


「は、はい。」