「は~い」 静かにドアを開けると、黒のTシャツにジーンズ姿をした黒澤先輩が立っていた。 私服はすごくシンプルなのに、お洒落でかっこいい。 こんな人と今日、一緒に歩かなきゃいけないの? すっごい目立ちそう……。 「おはよ」 黒澤先輩は、私を見るとなぜか顔を赤くしながら挨拶をしてくれる。 なんで顔が赤いんだろう……?