私はマネキンのようにいろんな服を試着させられて、クタクタな状態。


疲れきって終わるのを待っていたはずなんだけど

気づいたら、あの高級店から出ていた。



「ほら、似合ってた。これ明後日着て来いよ」



明後日?

なんか約束してたっけ。



「明後日、お前の行きたいとこ連れてってやるから」



なんて言う先輩に、返事をする元気も残っていなかった。



本当は行きたくないが、返事をする元気もない私はうなずくだけ。


それを見た黒澤先輩は満足気に笑い、そして家まで送ってくれたのだった。