「皆、修行すればいいのよ。
しないよりかはましなんでしょ?

時間を決めて、その間強くなることに専念すれば、いつか倒せるくらいになると思うの。」


「………………。」


そのクナルの話にアレン達は黙り込んだ。



そう簡単に強くなれるものなのか。



だが今はそうするしか、道はない。






「…………10年。」



今度はアレンに視線が集まった。


小さく呟いた彼は、腕を組み皆を見る。



「…10年、クナルが言うように修行しよう。
それから様子を見ればいい。

まだ力が足りなかったら、期間を延ばす。
いけそうなら、10年後に封印を解く。

一番妥当な時間だと思うけど…」


「…そうだな。俺もそれがいいと思う」


「あたしも」



まずギルクとイルが賛成した。


レイもマケドニスもクナルも頭を縦に振り、レヴィオル一行はまたも意見一致。