――…真っ暗な谷底。




そんな孤独な場所が、私の居場所。





『――…姉様。寂しいわ。』





引き離されてから、何度も呟いた。





最愛の姉様。


私と瓜二つな、綺麗な姉様。






──どうして引き離されなきゃいけなかったの?


神と闇王は、一緒にいちゃいけないの?




私達を引き離したのは、誰──…?
















孤独な毎日。



存在を消す毎日。




泣きながら命乞いをする魂もある。


可哀想だけど、自分が招いた結果でしょ。



消さなきゃ、いけないの。



──それが、私の役目だから。











消して、消して、消して。



泣いて、泣いて、泣いて。






そんな毎日に嫌気がさす。







『姉様。私、もう嫌…』







この無意味な毎日を壊したい。



壊したい。壊したい。










───私と姉様を引き離した世界を、壊したい。