自分の追っている気配が確実に北に向かっているのには気付いていたものの、アレンはわかっていなかった。 あいつが何故北を目指すのか。 北に何があるのか。 そこで何が起こるのか。 ただ思うがままに、追っていく。 北へ、ひたすらに───……