「あ、アレン!ギルク!」



ルルアンの部屋の扉の前。



そこでシリティーと立っていたリルムが、やって来たアレンとギルクに気付いて二人に飛び付いた。



そのリルムの頭を撫で適当にかわすとアレンはシリティーと目を合わす。


シリティーは少し微笑むと口を開いた。



「…大丈夫ですか?」


「え?…あ、うん」



自分の体のことを言っているのだと気付いたアレンは頷いて返事する。


そうですか、良かったですと言うシリティーを見つめ、アレンは首を傾げた。



「何で部屋の外に出てんだ?」




「おちびちゃんのママとパパが来てるの!」


その問いに答えたのはシリティーではなくリルム。



ギルクは目を真ん丸にして驚いた。




「まじか!!?」


「まじ!ルティのおっちゃんが連れて来たのよ♪」


「ルティが??」


だからいたのかぁ、とギルクはリルムを抱っこしながら一人納得。


アレンは白い扉を見るとシリティーに向き直った。