レヴィオルストーリー2



「…寝てるのね?」





確認するように囁くレイ。


この瞬間、アレンは心の中で勝利を確信した。






しかし。











「…アレンったらかわいい」















そう囁いたレイが。








─────軽く、額にキスをした。







そして、そっと離れて美青年を見下ろす美少女。





「…………あら?」












────アレンは驚いて、その碧の瞳をぱっちりと開いてしまっていた。


















「「………………………。」」






長い、長い二度目の沈黙。






それを破ったのは……









「………お、起きてたの…?」






そう真っ赤になりながら消え入るような声を出した、レイだった。







「………………。」




アレンはぱちぱち瞬きして何も言わない。




否、何も言えない。