こんな状況で起きてしまったら、とんでもなく驚くだろう。 いくら何でも目覚めに悪すぎる。 とにかく、アレンを移動させなければ。 そう考えたレイは震えながらも精霊を呼び、アレンをその地獄の治療室から救いだそうとした。 しかし、そういう時に限って本当に運が悪い。 外された酸素マスクがカツンと音を立て紅い床に落ち、その音で気付いたのかアレンが────ピクリと動いた。 「………………ぅ………」