「…おい。イル、レイ。」 呆然としているレイと、きゃあきゃあ騒いでいたイルはギルクの低い声に振り向いた。 ギルクは眠っているアレンの上半身だけ起こし、青ざめている。 「……?どうしたの??」 イルがきょとんとして訊ねた。 レイもぱちぱちと瞬いてギルクとアレンを見る。 ギルクはこの世の終わりのような表情で、二人を見た。 それから、こう言ったのだ。 「……アレン、 息してねぇぞ…」