────ガシャアァン!





太いでかい氷柱を、マケドニスが砕いた。





イルとギルク、ルルアン達は、固唾を飲んでその様子を見つめる。






何も起こらない、と安心したその時────…・・






「!?」




マケドニスの声。


それは驚きで言葉にならず、だがイル達にもしっかり届いた。





砕かれた氷柱が、金色に光りだしていた。



強すぎるその光に、思わずイル達は目を瞑る。






そして────…・・












「…ぅ、ぁ゙…ッ、あぁぁああぁああッ!!!!」










苦痛に満ちた、鋭い悲鳴がその場の空気を裂いた。




その声に真っ先にギルクが目を開くと。







────砕かれた氷柱の向こうで、アレンが崩れ落ちた。














「…あ、アレン!!!!」



目を見開き、慌てて駆け寄ろうとする。


しかし砕かれた筈の氷柱が、一瞬で再生してしまった。



「はッ…!?

…おいアレン!大丈夫か!?」




ギルクは声を張り上げ言うが、返事はない。


イルが真っ青になって、同じく倒れたマケドニスに駆け寄った。