「……何かしら」
険しい顔付きになったレイも外を凝視しはじめた。
すると。
──────ドォン!
「!!」
庭園の城の玄関に近いところ。
そこで爆発が起こった。
「え!?何だ今の音!」
コニスとシリティーも窓に駆け寄る。
フェニスは突然のことに驚き、シルラは突っ立ったまま。
アレンは剣を取ると直ぐ様駆け出し、廊下に飛び出た。
すると向こうからマケドニスが走って来ている。
「マケドニス!今のは!?」
「敵襲です!敵が城にいます…おそらくダルヌクの連中が。
イル様とギルク様がそれに応戦していますから、それでしょう。
それから、ルティさんから連絡です。海に怪しい軍艦が現れた、と…。」
一気に言ったマケドニスは、かなり急いだのか息を切らしていた。
アレンは顔をしかめると、いつのまに…と呟く。
が、すぐに顔を上げてマケドニスに命令した。


