精霊の丘の端の、立派な民家。


リディンはそわそわして部屋を行ったり来たりしていた。



「アレン大丈夫かのう…。まさか一人で行くなんてのう…」

「…リディン、落ち着くのじゃ」


メディンはそわそわそわそわひたすら動きまくる妹に呆れた様子。

リディンは言われた通りにソファーに座って落ち着いた。


…と思ったらまた立ち上がり動きまわる。



「やっぱり気になるわい。占星術で視てみようかの…」

「リディン、アレンなら大丈夫じゃ。」


兄は妹にそう言うと、広いリビングの真ん中に目を移した。





「ほら─────」





その瞬間、絨毯の上に現れる魔方陣。


リディンはその光の色にハッとする。



「アレンじゃ!」



そしてその通り、アレンとレイがリディン宅へ瞬間移動して来た。


少し距離が空いているのが気になるが。




「おぉ!レイちゃんも!!」


良かった良かったと頷くと、リディンは今度こそソファーに座った。


疲れてしまったらしい。