「………んん…」



ん?

柔らかい…?




 ぱち。



しばらく寝ていたアレンは目を覚ました。

瞼をあげてまず天井を見る。



(………あれ?)


確か自分はベッドの上で、布団は被らずに寝た筈。


なのに、ふかふかな布団が掛けられている。


(…さっきの柔らかいのはこれか?)



むくり、と起き上がり。


キョロキョロ辺りを見回し、状況を確認する。




「…………………。」


ベッドの傍らを目に映したアレンは、その碧の瞳を柔らかく細めた。



そこにはギルクとイル、マケドニスが固まって眠っている。




(…心配、かけたよな。)



心配されるのは嫌いだけど、あれは自分が悪い。



「…ごめん」


一言謝ったアレンは、三人を起こさないようにベッドから出た。