レヴィオルストーリー2


一方、走って行ったアレンを追いかけたイル。


…見事迷子になっていた。


半年もいながらまだ城の構造を覚えていないらしい。


「だってぇ…、三階から五階って滅多に行かないしぃ…」


ぶつぶつ言い訳をしながらアレンを探す。


しかし本当にどこに消えたのか。


───さすが俊足アレン、一瞬で見失ったわ。


イルは自分の失敗をアレンの俊足のせいにした。



 カタン…・・



「…!」

イルが一人百面相をしていると、小さな物音がした。

目の前にある扉からだ。


イルはそぉっとそこに近づく。



 …コンコンッ



丁寧にノックをした。

すると扉の向こうは静まり返る。



「…アレン?」


おずおずと声をかけたイルはドアノブに手をかけた。



すると、イルが開く前にいきなり向こうから扉を開けてきた。