レヴィオルストーリー2




 ドサッ



「…ん?」

何かが落ちたような物音に、イルがくっついたままのギルクは馬車を振り返った。

落ちたのは、アレンの荷物。


それを持っていたアレンは馬車から降りたところで固まっていた。



「ん?アレン??」

声をかける。

が、アレンは一ヶ所だけを見て目を見開いたまま動かない。


ギルクはアレンの視線が釘付けになっているところに目を移した。



「…?」


アレンが見ているのは、どうやらマケドニスの親友のあの男。


「アレン?」

イルがもう一度声をかけたことで、アレンではなく見られているクウェンナが事に気付いた。




アレンとクウェンナの視線が真っ正面からぶつかる。





「……クウェン兄…?」


恐る恐る、といった感じでアレンが呟いた。


するとクウェンナはにっこり微笑む。







「久しぶりだね、アレン」