「おい、アレン?どうしたのさ?痛いのか??」

アレンの肩に手を置いて、コニスは心配そうに顔を覗き込む。


「…何でも…ない」

その手を振り払って、アレンは立ち上がった。

ズキンズキンと痛みは続く。


教皇も二人の様子を見て駆け寄って来た。


「アレン?どうしましたの?顔色が…。」

「何でもないです」


あくまでそれで突き通すアレン。

コニスが不快そうに眉間にシワを寄せた。


「んなワケないだろ。どうしたんだよ。首筋押さえてたよね?見せてみろって」

そう言って手を伸ばす。

教皇はコニスの手の先にある封印の印に気付いて、怪訝そうにそれを眺めた。


「それ、何ですの?」

「ただの…痣、です」


コニスにそれを触れられて一瞬息を詰まらせたアレンは、つっかえながらもそう返す。

痛かったのを理解したのか、コニスはすぐに手を離してくれた。