「うっわー、すげぇなすげぇな!森だ、森!こんなでかいの見たことない!シリティーに見せたいなぁー」

こんな風にさっきから騒ぎまくりのコニス。

それとは対照的に、外に目を向けるものの静かなアレン。


二人は一歳しか変わらないのだが、そこらへんに大きな違いがある。



「あんまり身を乗り出しては危なくてよ」


そう言うサリルナ教皇は始終微笑みっぱなし。

肝心のナティアの話を切り出そうとはしてくれない。


「ここはエルフの森といって、名前の通りエルフが住んでいますの。ちょっと前に火事があって、少し騒ぎになったんですのよ。」

教皇は超丁寧かつおしとやかな口調で、二人に説明してくれる。


「…エルフ?」

アレンが反応した。


そういえば、とサリルナ教皇に目を移す。