レヴィオルストーリー2


「…じゃあまず、リシェラルク皇国の世界での役目はご存知で?」

「…争いの制止者、平和の象徴。ですよね。」


アレンは特に考える素振りも見せずに淡々と答える。

教皇は満足そうに頷いた。


「そう。その役目の為に、我がリシェラルク皇国は各国に人を送り込んでいます。もちろん、内密に。」

笑顔の教皇のその言葉に、アレンは密かに眉間にシワを寄せた。


「レヴィオルにもですか?」

そう訊ねるアレンの様子を見ても、教皇は笑みを浮かべている。


「えぇ。例外なく、各国にでしてよ。騎士軍隊の第三部隊の隊長、シェリーは元気でして?」

「………………。」


ダルヌク国だけでなく、リシェラルク皇国までもがスパイを送り込んでいる。

アレンは気付かなかった自分に嫌気が指してきて、黙り込んでしまった。