レヴィオルストーリー2


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「ん?」

応接間に向かっていたマケドニスはふと足を止めた。

自分の目的地に、誰かがいる。


「…アレン様?」


彼の視線の先には、応接間のドアノブに手をかけた状態で立ち尽くしているアレンがいた。

近付いても反応しない為、肩を軽く叩いてみる。


するとようやく気付いたのか振り返った。


「…アレン様?」

その目が酷く悲しげに見えて、マケドニスは眉を潜める。


「…何?」

アレンは少し冷たく聞いてしまった。

マケドニスは更に眉根を寄せる。


「いえ…。入らないのですか?」

「………………。」


アレンは答えずにそこから離れた。

そして隣の別の応接間に入ろうとする。


「あ、アレン様。そちらではなくこちらに…」

「ロンさんはこっちみたいだけど?」


目を合わせずにそう言ったアレンはそのままロンがいる応接間に入っていった。

マケドニスも仕方なくそれに続く。