レヴィオルストーリー2


「お母さん…」


ローゼが亡くなった時、一番泣いて一番悲しんだ母。

まだ、立ち直っていないのだ。



「…怖いのよ。ロンがお父さんみたいに急に逝っちゃうんじゃないかって。いつもみたいに街で待ってたら、またなくしちゃうんじゃないかって…。」


そう言うセレナは震えていた。

自身の腕で体を抱きしめ、その震えを止めようとしている。


何も言えなくなるレイ。

ふとあの夢の父の言葉が頭を過った。





────『手を、離すなよ。離れちゃ駄目だ。』





(…お父さん、こういうことなの?)



お母さんから離れるなってこと??



そんなことを考えていると、いきなり母は顔をあげた。


レイはかなり驚く。