レヴィオルストーリー2


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「お兄ちゃん!」

応接間に駆け込むなり、レイは叫んで兄に抱き着いた。

さらさら金髪爽やか系イケメンの兄、ロンは嬉しそうにレイの頭を撫でる。


「よしよし、お前は相変わらず可愛いなぁ~」


こちらも相変わらずシスコンなようだ。


レイは兄の言葉を無視でさらっと流すと、他に応接間にいるメンバーに頭を下げた。

メンバーといっても来ているのはごく一部らしく、二・三人しかいないが。


軽く挨拶したレイだったが、その中に一人ある人を見つけて驚いて駆け寄った。



「お母さん!?」


そう、見つけたのは母セレナ。

ソファーに腰をおろして静かにレイを見ていた。


レイはセレナの窶れように目を丸くする。