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「お兄ちゃん!」
応接間に駆け込むなり、レイは叫んで兄に抱き着いた。
さらさら金髪爽やか系イケメンの兄、ロンは嬉しそうにレイの頭を撫でる。
「よしよし、お前は相変わらず可愛いなぁ~」
こちらも相変わらずシスコンなようだ。
レイは兄の言葉を無視でさらっと流すと、他に応接間にいるメンバーに頭を下げた。
メンバーといっても来ているのはごく一部らしく、二・三人しかいないが。
軽く挨拶したレイだったが、その中に一人ある人を見つけて驚いて駆け寄った。
「お母さん!?」
そう、見つけたのは母セレナ。
ソファーに腰をおろして静かにレイを見ていた。
レイはセレナの窶れように目を丸くする。


