一方、レイに知らせるため執務室を出た、アレン曰く『ムカつく』マケドニス。
彼がレイにロンが来たことを伝えると、彼女はさっそく嬉しそうに目を輝かせた。
「お兄ちゃんもう来たのね?」
そう言って応接間に走って向かってく。
その後ろ姿を見てマケドニスは首を傾げた。
(どうしたんだろう、レイ様。)
マケドニスはレイが執務室にいるだろうとそこに向かった。
しかしいなかった為、今度は部屋に行ったのだ。
だが、そこにもいない。
探し回ってレイを見付けたのは、何にもないが窓からの景色は最高な空き部屋だった。
しかも見つけたときのレイはほぼ放心状態。
(何かあったんだろうか。)
後でアレン様に報告しなければ。


