淡いピンクの封筒から同じ色の便箋を取りだし、アレンはそれをその場で黙って読み始めた。


「……………。」


何のコメントもなしに紙を折り畳んで封筒に直す。

そしてまたポッキーを食べ始めた。



「…アレン、何て書いてたの?」

気になったレイは遠慮がちに聞いてみた。

知らない内に上目遣いになっているが、本人は気付かない。


アレンはポッキーを食べながら、またまた黙ってそれを二人に差し出した。



レイとマケドニスはピンクの可愛らしいそれに目を通す。

アレンが難しい表情になったのを、二人とも目の端で捉えた。



「…会談の要請?」

「緊急、できれば明日…。って、えぇえ!?」


マケドニスはそれを読んですっとんきょうな声をあげる。

アレンはさも煩そうに耳を塞いだ。