「…シルラ、俺はその気持ちには答えられないって何回も言っただろ。」
眉を寄せたアレンにそう言われても、シルラは視線を逸らさない。
真っ直ぐ、ひたすらアレンを見つめる。
その視線に背筋がぞくっとするのをアレンは感じた。
「…シルラ…?」
ゆっくり近付いてくる彼女に、アレンは更に眉を潜める。
椅子から立ち上がって少し警戒した。
シルラはアレンの目の前に立つとそこで止まった。
背の高さが同じくらいな為、顔が正面にある。
「…そんなことおっしゃらないで。私はこんなにも好きなのに。」
シルラのその言葉にアレンはかなり困った。
「…だから、俺はシルラにはそういう感情はなくて…。」
「どうしてですか。」
「どうしてって言われても…。」
いつもと違うシルラに少し戸惑うアレン。
そんなアレンにシルラはクスッと艶やかな笑みを見せた。


